漫画家志望の痛い日記

漫画家を目指す方や漫画好きの方と意見交換できたらなーと思ってますコメント待ってます

(ネタバレ注意)濱田賢治先生作『猿神ーenjinー』感想20160610少年ジャンプネクスト!!2016vol.2掲載

GIGA発売までに残り8作品の感想を
全て書きます!

今日から本気だします!笑

感想行きます!

今回の読切は個人的に
結構面白く読めました!

「人は目先の利益のために生きるのではなくて
人の役に立つために生きることが大切で
それこそが本当に生きるということだ」
というようなメッセージがドラマを通して
伝わってきました

「人を助けるのが神様の本質」
と言っていたヴィシュヌが
御神水をハヌマンに渡すとき
「あなたの為に」と言っているのが
このことをサラっと表現できていて好きです

その前の
「「ありがとう」を久々に聞いた」
ハヌマンが言う場面も
自分の存在意義について考えるハヌマン
一言で表せていてよかったと思います

戦闘の迫力も
前作より格段に出ていて
興奮しました

前作には推理の要素が含まれていたんで
あんまり描けなかっただけですかね


ただ
気になるところもありました

それはこの読切の基礎的な部分なんですが

ハヌマンはなぜ
食いっぱぐれないといけないのか?」
ということです

ヴィシュヌの理屈だとハヌマン
供物を得られずとも村を危険から
救うべきということになる

でもそれはおかしいです
ハヌマンにも生活があります

じゃあハヌマン
村人を見捨てるのが正解なのかといえば
全くそうではない

そもそもハヌマンの理屈
(ハヌマンが村人を助けると
食いっぱぐれるという理屈)
がおかしい

村に神様を祭る風習があるならば
定期的に村人が供物をハヌマン
用意してくれるはずで食いっぱぐれの
心配なんてしなくてもいいはずなんですが…

魔族が来て供物が来なくなれば
ハヌマンも当然気づくだろうし
守り神である以上魔族を
追い払うのが当たり前で
そうすればまた村が平和になって
ハヌマンも供物をもらうことができる

このギブ&テイクが村人とハヌマンの間に
あるのが当然なのに冒頭の演出からして
ないように感じるんですが…

村人は供物を定期的に用意もしないで
ハヌマン様…」と祈っているなら
当然助けは来ないですよ…

ハヌマンより村人に
反省すべきところがあるような…

ハヌマンも魔族をサラっと追い払って
村人に今後供物を用意するように
言えばいいのに…


ある日常に何か事件が起こって
物語が始まる展開は納得できるけど
今回の読切はそこに当てはまってるようで
当てはまってないです

日常自体に問題があります


あと
冒頭のハヌマンが人間になる場面で
ヴィシュヌの無敵具合が分かっちゃうから
その後に展開される話の規模が小さ過ぎて
「結局ヴィシュヌが解決できる」
という安心感が常にあるのも
問題だと思います

ヴィシュヌは遠くで
見守っているキャラクターの方が
よかった気もします
テレパシーで話しかけてくるとか

村に干渉しすぎで
この安心感がなくならないです

村の問題が特に問題に感じないので
ハヌマンの成長が村の問題の解決に
繋がってるように見えないから
盛り上がりも薄いように感じました

もう少しヴィシュヌは
ハヌマンを突き放してもよかったと思います


そもそもハヌマンを人間に変えた
ヴィシュヌの意図がよくわからないです

そんなことをしたらより
村が危機になるだけでは?

農作業の手伝いで
御神水が溜まって神様の力が
少し戻ることを予測していたとしても
危なっかしいような…

主人公を改心させるための行いだとしても
だったら今度は
守り神に土地を離れさせる
ヴィシュヌの考えに納得がいかないです

というかヴィシュヌも含めて
神様みんな暇しすぎでは?笑

このシステムで神様の世界が
成り立っていることに
説得力がないと思います



まとめると

キャラクターの台詞のやり取りで
ドラマを展開できていて
面白く読めたし凄いと思ったんですが
舞台設定に無理やドラマの感動を
疎外するものがあるのが気になる

という感じですかね

以上!



急いで感想を書くと
「揚げ足取りが多い感想になりやすい」という
自分の癖がより悪化している気が
してならないです…笑