漫画家志望の痛い日記

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(ネタバレ注意)田沼潤一郎先生作『不知火のもえる道』感想20160404少年ジャンプ+新学期読切フェス第4弾

「もえる」といえば
ジャンプ+で連載中の「ファイアパンチ」
人気というか話題ですよね

絵が綺麗で読みやすいし面白いです

ただスマホで読んでると1話の見開きの文字が
読みづらいなーと思いました笑

スマホタブレットでの公開も
少しは気にしてほしいです

あと残酷描写がしつこく感じるかな…

とか言いたいことは多少あるけど
今のところ(2話まで)は面白いです





まあ関係ない漫画の話は置いておいて
今回の感想書きます


第4弾の「不知火のもえる道」です

ストーリーは

一子相伝の武術(?)である不知火流の後継者の
主人公・萌美(モエミ)が
不知火流を破門された姉・桃萌(トモエ)による
道場破りの挑戦を受ける

というもの


この漫画のコンセプトは簡単に言えば

『現実より強力な力を持った
「萌え」のエネルギーでバトルする』

ってところですかね


うーん…
これ武術とかじゃなくて
政治のやり方の話では…

というかもはや催眠術ですね笑

催眠術の強さを人を巻き込んで勝負ってどうなんだ…
というか催眠溶けてる状態のはずの人間の行動も
狂気じみてて催眠とけてるのかどうか分かりにくいです笑

一子相伝なのに親が出てこないのも
なんでなんだろう…?
なんで親じゃなくて
おじいちゃんから習ってるんだ?
てかそもそも一子相伝である意味は?






…とか…色々思いましたが
どれもギャグ設定だから
いちいち指摘する必要はないと言えばないです


でもギャグであることが微妙に伝わりづらいかな…
(自分に読解能力がないだけか…?笑)


最後メッセージ的な部分もあるから
真面目な部分とおふざけの部分を
明確に分けるためのツッコミキャラが
必要なんじゃないかなと思いました

それっぽい立ち位置のキャラ(九助)は居るけど
その役割をほとんど果たせてないです




それに真面目であるべき部分も読んでて
なんだか納得がいかない…

まず
おじいちゃんと姉の
関係性はそれで解決でいいのかな…?

何故姉が破門されたかについて
全く描かれてないから分からないです…


多分最後まで読んだ感じだと

『姉が「作り物」の「萌え」にとりつかれていた』

ってのが問題だったんだろうけど…


不知火流萌え道は「萌え」を「作る」ことを
目的にした武術(?)なのでは…

おじいちゃんが言いだしたのに
それを否定されると困るというか…


主人公の「萌え」も唐突で
正直「作り物」にしか見えないです

主人公と姉の違いは
モブの反応にしかないように見えます

そのせいで別に「作り物」で
問題ないように感じられます

(ムダ毛処理とかピンク髪
あと衣装は別にいいやん笑)

というか最後の発音しにくくなるギプス(?)
あれも立派な「作り物」では?笑

(女装や猫耳も「作り物」に入るか…?)


この漫画のキーポイントである

『「作り物」ではダメだ』

という主張がガタガタなのはちょっと…



実際整形とかされている方もいるのに
こんな適当な扱いは…

ここはかなり繊細な問題なので
もう少し考えてほしかったです




あと気になったのは

キャラクターの見た目の描き分けが弱いから
髪型で判断するしかないところです
(これに関しては連載漫画でもよくあるけど)

それはまだいいんですが

顔のアップが強すぎて
髪の部分がほぼ描かれてないから
本当に誰だか分からないです

ただでさえ似たキャラが多いのに…
(主人公は眼鏡してるからぎり判断つくけど…)

表情によってはキャラクターの顔が別人になるし…
そのせいで主人公の姉の人体改造も
どれだけ変化したのか分からなくて勿体ない…
見た目はこの漫画で結構重要だと思うので
これはまずい気がします…


正直所々で読み返さないと
理解できなかったです…


ラストが唐突にグロテスクなのもびっくりしました笑
これが許されるなら
「天下一ぶっ殺し学園」の閲覧注意いらないのでは(それはないか笑)



「スミゾメサン」を読んだ感じ

『女の子の可愛い仕草を描くのがうまいから
次回作はこの題材で行こう』

って結論なのかなーという印象ですが


「スミゾメサン」はギャップ萌えだったのに
この漫画は
『これから「萌える」仕草やりますよ』
って言っちゃってるような…

予想外が面白いのに…
あざとくて萌えられないです笑

これは好みの問題なのかな?


感想は以上です


自分はどうでもいいことに
捕われすぎなのかもしれないな…笑